いつから、そこにいたのだろう。 校門から、この教室の窓までの距離はかなりある。 それでも、その男子生徒は私を見つけることができた……。 完璧なる美貌、だけど人を寄せ付けないような氷のように冷たい空気…… 間違いなかった。 あれは、私の元義理の兄……そして次世代、社家を継ぐ男。 「とう、や……」 透哉だ。