「え、でも……まだその私を探してるって人たちが、危ない連中って決まったわけじゃないでしょ?」
もしかしたら、ただ単に聞きたいことがあって私を探しているだけかもしれない。
ほら、例えば……
社家のこと……とか?
一応、有名な極道一家だから、恐れ多くも社家に憧れてるって人は少なくない。
「そんなこと言ったって、危険な連中って可能性もあるわけでしょーが!」
だけど、そう言う私を杏奈は叱咤した。
「うっ……」
確かに、そうなんだけどさ……
「とにかく次の授業が始まったときにでも美都場くんに話しなさいって!言いにくいのはわかるけどさ、マヤの身に危険があることかもしれないんだから」
杏奈はそう言うけど……
「う、うん……」
頷きながらも、どこかその言葉を素直に受け入れられない自分がいた。

