極道一家のマヤ




「なんか……朝に比べて元気なくないか?」


席に座りながら、私の顔を美都場が覗き込んでくる。


「え、そんなことないよ!」


美都場なら、相談すればきっとなんとかしてくれるはず。思わず話してしまいたい衝動に駆られたけど……止めた。


好きだから……迷惑とか、めんどくさいとか思われるのが怖い……。


「そ……それより美都場が教室にいるなんて、どういう風の吹き回し?」


話をそらさなきゃ……


私の問いかけに、瞬間、神名がニヤニヤと不敵な笑みを浮かべる。


「マヤりん、どんか~ん……」


しかも、いきなりそんなことを言い出した。


「?」


わけがわからず首を傾げる私に神名が続ける。


「美都場がここにいるのは、マヤりんのそばにいたい「ぶっ殺すぞ、宮!!」


美都場がいきなり席から立ち上がり、神名の首に腕を回す。