「一時的とはいえ、桜を危険な目にあわせたのはオレの失態だ。だからすぐに『嵐』のメンバーを外した。そして……女禁制のルールを作ったんだよ」
桜が傷つけられたことに、あんなに過剰に怒ったのは……
幼馴染みだからだけでなく、また桜が傷つく羽目になったという気持ちの焦りもあったのかもしれない。
「いいの……?」
「あ?」
「女禁制のルールをわざわざ作ったんでしょ?それなのに私を仲間にして……いいの?」
万が一他の族に命を狙われようが、ケンカでは負ける気しないけどね。
美都場が口を開く。
「『嵐』の仲間入りを拒絶したのは、お前のためだったんだけどな。けど仕方ねえだろ?どっちみち『龍』に入られても、マヤが危険な立場になるってのは変わんねえんだし。
それだったら、誰かに取られるよりだったらオレがもらうって思ったんだよ」
「え……?」
美都場の言葉に、私は目を見開く。
「勝手なこと言ってるってのは、十分わかってる…。お前を信じてやれなかったのも、一度突き放したのもオレだ。けど……」
瞬間、ドキッと心臓が跳ね上がる。
真っ直ぐにこちらをみる……美都場の目。
「マヤ」
まるで、拒否することなど許さないと言っているような……
「『龍』になんていくな。オレのそばにいろ」

