極道一家のマヤ




「今のうち知りたいことは聞いとけ。ちゃんと答えるから」


「う…うん」


もうさっきまでの、どこか哀しそうな美都場の面影はない。


私まで暗い気持ちにならないように気遣って……っていうのはわかってるんだけど。


ここは美都場のその気遣いに甘えることにする。


「じゃあ、最後の質問」


質問したのはまだ一回だから、最後もなにもないんだけど……


「『嵐』が女禁制だった理由、教えてほしいな…」


「お前、鋭いとこ質問してくるな」


フッと笑う美都場。


女禁制の理由なんて、特に聞かなくても大体の予想で把握できる。物理的に考えて、弱い女が族になんて入れるわけがないのだから。


でも……


なんとなく、それ以上に大きな理由があるような気がして……


実際、『龍』にはそんな決まりないみたいだし……。なのにどうして、『嵐』にはその決まりがあるのか気になる。