極道一家のマヤ




「わざわざ転校してまで家族を見返したいとか……普通考えないだろ?お前ほんとすげえ女だな。龍の奴が気に入るわけだ」


なんか……同じようなことを一条龍も言っていた気がする。


私のこと、「肝のデカい女」とか言って……


「だって、悔しかったんだもん」


私自身は、社家の人達とうまくやっていきたいと思っていた。


たとえ血がつながっていなくても……家族になりたいと、心の底から願っていた。


だけど、あの人たちは違ったから……。




「ごめんな」


不意に美都場が謝ってくる。


「え、なにが?」


私はびっくりして隣を歩く美都場を見た。


「オレ、マヤのこと誤解してた……。『嵐』に入りたいって聞いたときは、ただ単に権力がほしいだけかと思ってたから」


いや、ある意味それはまちがってないんだけど。