最後のあたりは、少し私を問い詰める口調だった。
「族に入るたがっている理由」…
私が『龍』や『嵐』のような、強い組織の仲間になりたい理由は…ただひとつだけ。
美都場はこんなこと言ってるけど、一条龍に家の事情を伝えてしまったのは故意ではないし、自分から話したわけでもない。
杏奈が自分と一条龍を対面させるために仕方なく言ってしまったのだ。
まあ、理由はなんであれ美都場だけが知らないのは…不自然か。
ほんとは一条龍にも、そしてこの人にも家のことは話したくなかった。
社家の肩書きで仲間にしてもらうわけにはいかなかったからだ。
だけど…
仕方ないよね…?

