おそらくマヤは…『嵐』のメンバー入りを断られた代わりに、今度は『龍』へと目をつけたのだ。
一体なぜあいつが、それほどまでに強い組織にこだわるのかはわからないが…
『龍』は『嵐』に次いで最強と言われている、メンバー共に大規模な組織。
その総長が、今マヤの目の先にいる…龍だ。
龍は隣の学校に通っていたはずだ。どういった経緯でふたりが対面しているのかは知らないが…おそらくマヤの隣の派手な女が関係しているのではないかと思う。
あの女が龍の知り合いか何かで、マヤに龍を会わせたのかもしれない。
あくまで仮定に過ぎないが…
そんな考えが頭に浮かぶオレの視線の先で…龍に渡された腕輪を真っ直ぐに見つめているマヤ。
瞬間……オレの心臓がイヤな音を立てる。
マヤは…『嵐』に入ることはあきらめ、『龍』の仲間になろうとしている。目の前の光景を見れば一目瞭然。
オレに止める権利なんてない。

