極道一家のマヤ




信じられない。


もともとここへは、『龍』の仲間になるために来たわけだけど…


まさかこんなにもあっさりと、仲間に入れてもらえるとは思ってもいなくて…







「オレは…見かけ以上の、あんたの肝の大きさに惚れた」



尚も笑いながら…一条龍はゆっくりと口を開いた。



「家を追い出されても見返したいなんて、そうそう女が考えるもんじゃねえ。」



瞬間…



「…っ」



一条龍が、私の目の前に何かを放り投げた。


同時に視界に映り込んだ、キラリと鋭い輝きを放ったもの…





これ、は…



ガシャン、と派手な音を立てて投げつけられたのは…



「腕…輪…?」



何のデザインも施されていない…シンプルな銀の腕輪だった。