「あ、もう龍!遅いよー」 隣にいる、友人のその言葉に… ―ドクン…! 心臓が大きく脈を打った。 「…。」 ゆっくりと…視線を上げていく。 「あ…」 瞬間、目の前に映ったのは… 「…あんたが社真弥?」 自分を真っ直ぐに見下ろす…ひとりの男だった。 真っ黒な前髪からのぞく鋭い目が、あまりにも強すぎて… 私は言葉を発することができない。 この人、が… 一条…龍…?