「あ、やだ、もうこんな時間」
いつの間にか携帯の画面を見つめていた女。かと思いきやガタッと席から立ち上がる。
「ごめん。あたしもう帰らなきゃ」
「は…?」
帰るって…
「せっかく学校が午前授業だったから来たってのに…まあいっか。君みたいなかっこいい子にも会えて、ある意味目の保養にはなったし」
意味不明なことを言いながら女は鞄を持つ。
「話ができて、まあまあ楽しかったよ?大事なことにも気づいたみたいでよかった。機会があったらまた会いましょ。あの子にもよろしく伝えといて」
自分の言いたいことだけ言い残して…
「あ、おい…」

