そう言われ店内を見回すと…確かに女の言う通り、注目を集めていた。
…別にいつものことだが。
面倒なので、オレが『嵐』の総長であることはこの女には言わないことにした。
マヤの古い学校の友人ということは、遠くの町の人間。『嵐』という暴走族など、こいつは知らないだろう。
だから別に説明なんていらないと判断して…。
店内に入るなり、オレと女は適当に空いたテーブルへと腰かける。
「ねえ、あれ…美都場くんじゃない!?」
「一緒にいる女の子、すごいキレイ…」
「美都場さんの彼女!?」
「知らない制服だよ…?他校かな?」
周りからヒソヒソとそんな声も聞こえるが…オレは特に気にせず制服のネクタイを外した。

