極道一家のマヤ




女と一緒にオレが向かったのは…


学校近くにある小さなファミレスだった。


よく宮や斗真に無理矢理連れて来られた店。


隣で宮たちがハンバーグやらスパゲッティを注文する中、オレがコーヒー以外のものを頼むことはなかったが…。


ここは俺たちの学校の生徒の、いわば溜まり場のようなもの。


現に自分と同じ学校の制服を着た奴らが、店の窓越しからチラホラと見える。





―ガチャ


「いらっしゃませー!」


ドアを開けると、いつもの店員が愛想よく頭を下げた。




「へえ…君すごい有名人なんだ」


突然女が口を開く。


「は…?」


「君と同じ制服着てる子、みんなあんた見てる」