極道一家のマヤ




「詳しい事情聞かせなさいよ。じゃなきゃ…私今日一日、あんたの行くとこ行くとこに付きまとうから」


「はあ?」


この女がどうしようが正直知ったことじゃないが…


桜の見舞い先に来られるのはだいぶ気が引ける。




「はあ…」


ほんっと、マジめんどくせえ…


屋上で寝過ごして、少し帰りが遅くなっただけなのに…

なぜ変なヤツに捕まって、挙句の果てには「付きまとう」なんて言われなければならないのか…。





「近くにファミレスがある。…来いよ」


オレはこの女に…あの日のことをすべて話すことに決めた。


正直気が引ける。めんどくさいし、知らないほうがいい事実もあるだろうから…


けど…


この女、言わねえとずっとついて来るとか言いやがるし…


この手の人間は苦手だ…。