極道一家のマヤ




え…



一瞬、思わず目を見開く私。



今…


「嵐」と「斗真」って…



さも自然に彼女の口から出た名前。





「嵐」って、美都場のことだよ、ね…


そして「斗真」は春野のこと。




同時にさっきのビッチたちの言葉を思い出す。



『『嵐』に少し気に入られてるからって、調子乗ってんじゃないの~?』





この人、もしかして…



『嵐』の…


知り合い…?





「クラスは違うけど、これからよろしくね。マヤちゃん」




だが、そんな私の考えは…


「あ…う、うん。よろしく」


差し出された左手によって、一瞬止まった。