極道一家のマヤ




音は、突き当たった廊下の向こう側から。




チラッと曲がるはずだった角から、顔だけのぞかせてみると…



「ちょっとー、気を付けてよ」


「どこ見て歩いてんの」





無残にも散らばった、ペンケースの中身…


地面に両手をついて、痛そうに顔を歪めている女の子。


…と、それを冷たく見下ろしているビッチがふたり…。





ぶつかってしまったのだろう、ということは見てすぐにわかる。



「すいません…」


「『嵐』に少し気に入られてるからって、調子乗ってんじゃないの~?」


「あはは、性格悪~」