極道一家のマヤ




「もう~、社さんが『嵐』の人達と知り合いなら、紹介してもらって仲良くなれるチャンスだったのに!」


「はいはい。残念でしたね」



このやり取り、ほんと何回目だろ…。



ふう、と軽く息を吐く私。



「ちょっとー、友達の前でため息はやめてくださいー」


「あーはいはい」



さっきから、彼女への扱いがどうも適当に見えるけど、ほんとは…





「ちょっと、トイレ行ってくるね」


「いってら~」





今の時間は昼休み。



ほとんどの生徒は食堂へと行っているのか、教室内は自分と杏奈を含め数人しかいない。





―ガタ


私は席から立ち上がった。