数秒、固まっていたと思いきや… 「うそ…」 なぜかその場にへなへなと座り込んだ。 そんなに驚くことかよ…? 呆然としている女の頭にそっとメガネを返す。 クラスを教えたら、これは返す…一応それが約束だったからな。 叩き壊す気なんてもちろんなかった。 「あの、さ…一つ、聞いていい?」 「何」 「あんたの、名前は…?」 しばらく女の顔をじっと見つめる。 何だ、急に…。 心なしか、女の顔が少し青ざめているように見えた。 まあ…この女の事情なんて知ったこっちゃないが。