サイトウサン


「………いやぁっ……やめてくださっ……んんっっ………」

「っんはぁぁ……
本当に南美ちゃんは可愛いねぇ…」


……なに……、これ………。

嫌がっている南美の唇に無理矢理キスを落とす侑凪のお父さん。

固まるわたしたち。

何も出来なかった。


「…とっ……とりあえず、外、出よ…」

姫莉の小声は途切れ途切れ。
声が震えていても、
どんなに小さくても、
よく聞こえた。