side.彩香


今朝、皆と別れた後に電話がなった。
あんな状態の南美を見てパニックになっている私を更に追い込む話だった。

「あっ…!!
彩香!? 今どこ!?」


声の主は姫莉。

「まだ近くのコンビニの前辺りだけど…」

「すぐ帰ってきて!!
今すぐ…!!」


完全にパニック状態の姫莉。
電話では到底落ち着かせられない。
そう思った私は再びマンションに戻ることにした。