デパートに着いた。 3階の角には、私の働く小さなカフェがある。 それにしても今日はやけに人が─── 「……居ない………」 ──ピリリリリリッピリリリリリッ─── 鞄の中のスマホがなった。 ディスプレイを見ると、 ──東條 彩香── 「……チッ…んだよ、ビビらせんなよ。」 不気味なくらい静かなショッピングモールに響いた音にいちいち驚いてはイラつく…… めんどくさいと思いながらもテンションを無理に上げて電話にでる。