それでも彰さんから連絡くれるとは明日は私の葬式でしょうか。


「もしもし」

『もしもし?咲来さんですか?』

「それ以外に誰が?」

『さあ?』


きっとこの時も彰さんは笑顔なんだろうな…とか少し想像をした。


…うん、笑ってるな。

なんとなく光景が見えた。


「で、何の用ですか?」

『どこか行きませんか?』

「愛の逃避行ですね、わかりました。喜んで行かせていただきます」

『俺はあなたから逃避行になりそうです』

「ダメです」