匂いと雰囲気でわかるこの人は彰さんだ。


「なん、で…?」

「咲来さんが寂しがって俺に会いたくなってるんじゃないかと思って」

「は!?」

「嘘。本当は俺が会いたかったんです。すいません」


私も会いたかった。

凄く、とても。


彰さんの後ろに手を回し抱きしめ返した。