真面目君と嘘つき女

ーピンポーンー


その時インターホンが鳴った。

今度は誰だろう。


涙を拭って顔をすすいでから出た。


「はい」


何が起きたのか、私には理解出来ない。

誰かわからない誰かに私は抱きしめられていた。


誰かわからないなんて嘘だ。