走って10分。


やっと学校の正門についた。




入学式




どでかく書かれた看板をみながら


この学校でまた勉強したり怒られたりするのかと


溜め息がでた。





さすがに、不良高校なだけあって


入学式はとっくに始まってるのに運動場や渡り廊下


たくさんの生徒がいた。






とりあえず、康平探して美夜探して~


てかどこにいるのか、さっぱりわからん。



ま、LINEで場所聞けばいいか。



けーたいを取り出したとき

すると、ちょうどLINEの通知がなった。





〈まだつかないのか?〉


《いま着いた、お前どこにいんの?》


〈運動場の倉庫の近くだ、急いでこい〉


《わかった》




そうしてLINEを閉じようとしたときだった




〈美夜が怪我してる、急げよ〉




は?美夜が怪我?なんで?意味かんねーよ



なぜか歩いてた足が止まる。


返事もせずに俺は息を大きく吸い込んだ。




冗談にも聞こえねーし、ただごとじゃねーな


美夜......




俺は遠くに見える倉庫らしき場所へ走った。