遠足も無事に終わり、普通の学校生活に戻っていったある日。



「おい!流!康平!ヒカルがっ…!」

「どうした?」

「いいから来い!!!」

「ああ…」



将生の真面目な顔なんて久々に見た気がする。

てか、美夜の時もこんなことなかったか?

俺と康平は走って、将生の後を追った。

また酷く胸騒ぎがする。
あの日の美夜を思い出してしまう。

またヒカルは傷ついてしまったのか??




俺と康平が駆けつけると、そこには倒れ込む独りの女がいた。

泣いてる?しかも誰だよ…


龍は、その女の側に座っていた。なんだか、とても切なそうな目をしている。

またもや前のように理解ができない。



「ヒカルはどこだよ」

「新が送り届けてるところ」

「なにがあったんだ?」



俺と康平は将生から話を聞いた。