俺は気づいていた。
つまり、ヒカルは見た目と声の高さの
ギャップが嫌なんだろ?
声変わりしないのが理由なわけだ。
『なぁ、ヒカル』
ヒカルは顔をあげて俺をみつめる。
『お前自分で気づいてねぇんだな』
ヒカルと将生と龍は頭のうえにハテナが
浮かんでいるのがすぐにわかった。
康平と新は気づいてるみたいだな。
ふたりは笑っている。
「流、ヒカルの声はたかったろ?」
『あぁ、そうだな』
「だから声変わりは..まだじゃね?」
『それは違う』
「なんでだよ、わかんなら教えろよ~」
龍と将生は拗ねた口調で言う。
「まず、決定的な証拠がある」
「なんだよ、その証拠は!?」
新は続けた
「ヒカルの声はそう高くない」
おお、わかってんじゃん。新。
「は!?どうゆうことだよ!?」
新は、俺をみている。
そして、俺は新に変わり続けて話す。
『見た目をみて、声のギャップを感じてる
だけだ、ヒカルの声は俺たちの声の低さと
そう大きな違いはない。見た目と声がなれ
ないだけだ。』
そうゆうと龍と将生はあぁ。と声を漏らす。
「まず、喉みてわかんだろ」
そういって康平は笑っている。
喉仏がでてるもんな。
立派にお前は声変わりしてるよ。
「ヒカル、大丈夫だ、喋ってみろ」
ヒカルは、大丈夫。大丈夫。となども
唾をのみこんでいるのがわかる。
そして
「ど...ど、う?こえがわりしてる?」
小さめに話すヒカルの声。
あぁ、確かに声変わりしてるよ。
「お、いわれてみれば!」
「よくやったなー、ヒカルううう♪」
将生はそういい、泣き出した。
ヒカルに抱きつきだから、何度も何度もヒカル
の声を確かめるために、
「うん」
と返事をさせる質問をしている。
喋らねぇ間に声変わりしてたんだな。
ふ、これで、解決か。
ヒカル...
お前
おもしれーじゃん。

