流 sida




俺は読み終ると左にいる康平に渡した。





俺は別に同情なんてしない。



ただ、こんな風に生きてきて笑えてる

ヒカルをただ尊敬するばかりだ。





ヒカルは、うつむきながら

苦しそうな顔をしていた。





康平が読み終ると、龍へ

龍から新へ、新から将生へと回され



みんなが目を通して

俺のところまでけーたいが戻ってくる。






みんな少し静まっていた。






ヒカルは自分の書いた文書を読み返し


画面にいくつもの涙を




ただ、ただ、静かに、こぼしていた。