ガラガラ




教室に入ると、なにか、みんなざわざわ

していた。



写真のシャッター音や、手拍子、笑い声

なんだか盛り上がっている。





きにせず、俺たちは席につこうと

席へ向かう。



しかし、ひとだかりで席にはいけない。




嫌気がさした俺はひとりひとり押しながら

進んだ。




「いてぇな、なにすんだよっ!」


『はあ?邪魔なんだよ、道開けろ』



「は?お前誰だよ?調子のんなよ」




んだよ、こいつ。

いちいち気のさわるやつだ。





「佐久欄の櫻井流、お前は誰だよ」





は?なんだこいつ

いきなりオドオドしだした。




「お、おいっ、道を、ああ、あけろよ」



は?なにいってんだよ



『は?』




すると、みんな、そろそろと道を開けた。




「と、おうれよ、ほら、開けたぞ」




意味わかんねーの、



『おい、やっと席すわれるぞ』


「みたいだな」


「さんきゅ、流」



そうゆううと、将生は席についた。


俺はいちばん後ろの席に座り

なんとなく、右の席。




ヒカルを見た。










ーーーー俺は目を見開いた











.............は?








なんでだ、


なんでなんだ、ヒカル。











なんで笑ってんだよ??









なあ、おい、ヒカル?






なんで笑ってんだよ?