「ヒカルも同じクラスじゃん♪」
『だな』
「しかも流のおとなりさん♪」
なぜか機嫌のいい将生。
「お前なんでそんなに機嫌良いんだよ」
きもちわりぃ、と、いわんばかりに康平が
たずねる。
「え?だってヒカル同じクラスだし」
「は?それがそんなに嬉しいのか?」
「うん、ヒカル素直で良い奴じゃん?」
将生は口笛をしながら歩く。
「ね?流もヒカルいて嬉しいだろ?」
『ああ、そうだな』
別に、うそをついたわけではない
将生の気持ちもわかるんだ。
素直なヒカルは嫌いじゃない。
むしろ好きだ。
障害とか、関係ねーよ。
良い奴なら良い奴だ。

