コンコン。
「はーい」
『美夜、はいるぞー』
病室に入った俺は驚いた。
返事はしたものの、頭には包帯がぐるぐる
巻かれていて、右肩にも包帯が。
ところどころにガーゼをしていて
眼帯までしていた。
「あ、ながれだあー♪」
そう機嫌良さそうに美夜は笑う。
『ケガ大丈夫なのか?』
「あ、なんか、これ、大げさだよ!」
そうゆうと、美夜はゲラゲラ笑っている。
「ん?あ、そののちびちゃん!」
『あ?』
ああ、ヒカルか。
俺は振り返り、ヒカルを見た。
..............は?
『なんで?』
後ろを振り向くと
ひとりでこちらを見ながら
号泣しているヒカルの姿があった。

