笑ってほしい





「お前、寝起きで頭まったく動いてないだろ。おはようって。どんな反応するかと思って構えてたのに、なんぶっとんだは。」




誠司は笑いながら続けた。




「お前いつからここで寝てたんだよ。俺が来た時にはすでに寝てたけど。」




やっと頭が回転して来たのはいいのだが、この状況についての疑問が膨れ上がって全く言葉が出てこない。



とりあえず今の時刻を聞こう。



「今何時?」



誠司はんーと。といいながら時計を見ずに携帯を出した。




そこで2つのことに気づいた。



寝ている間に、どうやら誠司の肩にもたれかかって寝てしまっていたということ。



そしてなぜか彼の膝の上で私の手と彼の手がつながれていた。
それも恋人つなぎで。



いったいいつから彼はここにいたのだろうか。
なぜこの状態がうまれたのだろうか。



そんな不思議が、彼が時間を確認する数十秒のうちに頭を駆け巡った。