笑ってほしい



ゆかとの電話を切ってから、誠司に電話をかけるか一瞬悩んだが、結局怖くてかけるのはやめた。




お風呂に入ってからやることも特になく、ぼーとしていると自然と携帯に手を伸ばして、メールを確認している自分がいた。




ゆかと電話してから誠司から連絡はこなくなった。




ゆかのことだから誠司に何か言ってくれたのだろう。




でもいざ連絡がこなくなると、これで終わってしまったのかという喪失感に襲われた。


泣き出したいのをぐっとこらえて、誠司のことをなるべく考えないように、何かしようと思った。




何かに集中していれば、その間だけ忘れられるはず。



集中できることといったら勉強くらいしか思い浮かばない。




よし。やるか。



始めてから3時間くらい過ぎて、時計を見ると時刻はすでに12時を回っていた。