笑ってほしい



帰りのHRも終わり校門へ行くと
誠治はすでに待っていた。


久しぶりの誠治。
立っているところを見ただけなのに
不覚にも胸がきゅんとした。


「せいじー!」


走って誠治のところまで行くと
大好きな笑顔ではなく
最近おきまりの不機嫌な顔で
こちらを向いた。


「よお。」

そっけないあいさつ。
私もめげずに返す。

「久しぶり。
ごめんね、待たせちゃって。」

「いや別に。」

不機嫌な顔のまま答えられた。


「いつものカフェでいいよね?」

私はとりあえず
誠治が不機嫌なのは置いておいて
移動することを選んだ。

どーせまた
私が何かしてしまったのだから
移動してからしっかり
叱られることにしよう。


「ああ。いいよ。」

私たちは無言で
学校の近くのカフェまで歩いた。