笑ってほしい




「なんて言おう。」


「そんなの
大学は行かない
向こうに帰るからさようなら
でいいでしょ。
誠治にだって
ここまでゆきのと話さなかった
ていう否はあるんだから。
そんぐらいサラッとかつグサっと
振ってやんな!」


「そんのサラッとグサっと
言えたら楽だけどさ…。」


「ってか誠治に話す前に
ご両親説得する方が先でしょ。
日本に残れるなら
誠治と別れる必要ないんだし。」

それもそうだ。

もともと日本での生活は
高校生の間だけ
と約束していたから
両親は帰ってくるものと思っている。

もし私がこっちに残りたいと思えば
両親を説得すればいいだけの話。

まあそお簡単に許してくれるとは
思えないのだけど。


「だって誠治が昨日聞いてくるから
とりあえず説明はしとかないと。」


「そこで嘘がつけないのがゆきのよね。
適当に返しとけばいいものを。」


「そんなこと言われたって…。」

誠治のことだ。
きっと適当に答えても
追求が厳しくて
結局話すことになったであろう。


「まあがんばりんしゃい!」

「うん…。」


ゆかはそう言って自分の席に戻った。