笑ってほしい





「なんで笑ってんの?」


誠司は少し不機嫌そう。


そりゃ別れた彼女に
いきなり電話越しで笑われたら
嫌だよね。


「ごめん。なんでもない。」


さっきまでの
楽しい気分が一変して
誠司から何を言われるのか
緊張してきた。


「…。あのさ。
昨日ごめんな。
サークルのOBが久々に来てて
なかなか解放してもらえなくて。」


「ううん。別に平気だよ。」


別れるときはメールだったのに
昨日のことは別れた後なのに
わざわざ電話で謝るなんて
誠司はかわってる。


「半年はやかったな。」


誠司はポツリと呟いた。

その言葉に今更ながら
突きつけられた気持ちがした。

誠司はホント酷いよ。
私はまだ切り替えられてなんて
いないの。
もおあなたにとっては
過去のことなんだね。