笑ってほしい




ゆかとそのあと
カラオケで歌って
家に帰ったのは8:00ごろ。


誰もいない家は
やっぱりさみしかった。

誠司と終わったと思うと
いつもにも増して悲しい。


ゆかにお礼のメールをしようと
ケータイを開けると
不在着信が何件か来ていた。


親は家の電話にかけてくるし
さっきゆかとバイバイした
ばかりだし誰だろ?


と思いながら開けて見ると
全部誠司からだった。


「なんで誠司から?」


だって誠司は電話は嫌いだし
とくに用がなかったら
メールもしてこないし。

そこで気づいた。

アドレスかえたんだった。


にしてもどうしてこんな
電話してきたんだろ?


ーブーブー


持っているケータイが
揺れてそして画面をみた瞬間
危うくケータイを
落とすところだった。


液晶には

『誠司』

と出ていた。


深呼吸をたくさんして
落ち着いたところで
電話にでた。


「もしもし。」


「…。」


「もしもーし。」

もう一度液晶をみて
繋がっていることを確認して
返事をまった。


「あっ、俺だけど。」


今時『俺だけど。』
なんていう人そういない。
これじゃあオレオレ詐欺だよ。


おかしくなって笑ってしまった。