そしてやっと授業も終わって
誠司にメールをして
いつもより長く感じるHRも
なんとか終わり。


教室を飛び出し
校門へ一直線。


でも誠司はまだ来てなかった。


いつもならいるのに
準備に時間かかってるのかな?


それから2時間。
待ってもまっても誠司は来ない。
ケータイに連絡もない。


だんだん空も暗くなってきて
部活が終わる時間。


どーしたんだろ。
風邪でもひいちゃったのかな?


あんなことがあったから
大学に見に行く勇気も出ず
そこでただただ待ち続けた。


校門を閉める時間らしく
おじさんに「早く帰りなさい。」
と言われた。


しかたなく駅に向かって
歩きだしたとき
大学の入り口から
男の人が出てきた。


ちらっと見ると
見覚えのある顔。

「せいっ。」


嬉しくなって
声をかけようとしたけど
途中で声がだせなくなった。


だって
大学から出てきたのは
誠司と知らない女の人だったから。


女の人はとても可愛らしい人で
二人はとてもお似合いで
私の入るすきなんてなさそうな。


私は二人に
見つからないように
ひっそりと駅まで歩いた。