笑ってほしい





タルトも食べ終わり
帰る支度をして
誠司がお会計を済ませているとき
女将さんがコソッと教えてくれた。

誠司は今日のために
一ヶ月前からここの予約を
していてくれたんだって。

もし昨日私が断ってたら
どうしたんだろう?


そんなことを考えていると
いつの間にかお会計を済ませた
誠司が戻ってきていた。


「ご馳走様でした。
本当にありがとう」


「どういたしまして。
よし、次行くぞ。」


「どこいくの?」


「内緒。」


また誠司はニヤっと笑って
助手席のドアを開けてくれた。