笑ってほしい




「よかった。」

誠司は
ホッとしたように言った。


「失礼します。」

さっき案内してくれた女将さんが
入ってきた。

「さっそくお料理のほうを
運ばせていただいても
よろしいでしょうか?」


「お願いします。」


「かしこまりました。」


やっぱり誠司はこういうところ
慣れてるなと感じた。


「ねぇ、誠司?
誠司はよく来るのこういうところ。」


「家族でたまにな。」


「車も高そうなのだったけど
自分で買ったの?」


「あぁ。あれは大学入るときに
入学祝いに両親から。」


誠司は普通の顔して言うけど
相当この人お坊っちゃまだと
確信した。


そして料理が
次々と運ばれて来た。