笑ってほしい




「ん、おいしい!」

誠司が買ってきてくれた
飲み物はとってもおいしかった。

「んだろ!」

へぇー。
誠司がこんなお店知ってるなんて。
新しい発見。

「落ち着いたところで
聞きたいんだけど
なんであんなことになったのか
教えてほしいんだけど。」

ちょっと怖い顔した誠司くん。
かっこいい。
なんて思っている私は相当重症。

「おい。薫乃ー。」

あっ、いかんいかん。

「早めに大学についたから
散歩してようと思って歩いてたら
声かけられて肩さわられたから
振り払ったら怒らせちゃって
そしたらムリやり連れてかれて
それであんなことに。」

私はたんたんと説明した。

「とてもわかりやすく
完結にまとめてくれてありがとう。
つまりお前が不用心に
キャンパス内をウロチョロしてたら
襲われたわけだ。」

誠司は呆れ顏で言った。

「襲われてないもん。
襲われそうになっただけだもん。」

私は必死に反発しようとした。
でもたいして反発することも
できなかった。
だって誠司の言う通りだし。
誠司スッゴイ睨んでくるし。


「ごめんなさい。」

言い返せなくなってしまった私は
半泣き状態で謝って下を向いた。

「はぁ〜。」

前から盛大なため息が聞こえた。