笑ってほしい




「薫乃、大丈夫か?」

ぼーっとしていると
いつのまにか誠司が
飲み物を買って帰ってきていた。

「う、うん。もお平気!」

不思議とさっきまでのことが
遠い昔のように感じてきた。

今は誠司のことで頭がいっぱいだ。


「ならいいけど。
あんまりムリして強がんなよ。」


誠司は心配そうに言ってきた。


「本当に大丈夫!
それより飲み物のありがと!
お金いくらだった?」


私は財布を出そうとすると
誠司の手により阻止された。


「今日はいいよ。
この状態でお前に払わせるほど
俺は冷たいやつじゃない。」

誠司は少し冗談っぽくいった。


「でも「いいから早く飲め。」

最後まで言わせてもらえなかった。


「ありがとお。
次遊ぶ時なんかおごるね!」


私は誠司のことばに甘えて
飲み物をいただくことにした。