seasons.(シーズンズ)【完】

「それよりアンタの過去話を、直接本人の口から聞かせてほしいんだけど?」
「しつこい。あなたに話すことなんてない」
「それ」


……それ?


「そうやって友達作ろうとしないのは感心できないのよね。どうしてそうなっちゃったか理由を聞かせてくれないかしら」
「なんで教えなきゃいけないの?」
「仲良くなりたいからよ」
「私はあなたと仲良くする気なんてない」


そうだよ、友達なんて上辺ではニコニコした仮面を貼り付け合って、実は陰でコソコソ人の悪口を笑う最低な存在だよ。
作ったって何の得にもならない。
関係を維持するのは大変だし、そのくせ砂の城のように容易く壊れてしまう。

そんなことに悩ませるくらいなら、一人で本を読んでいる方がよっぽど平穏に楽しく過ごせる。
余計な傷を負わなくて済む。


「私は友達なんていらないの!」
「あー分かったわよ、そういうことならこっちにも策があるわ!」