seasons.(シーズンズ)【完】

*冬香side


……どうして?どうして芳賀さんがそれを知ってるの?
誰から聞いたんだろう?青園小出身の人?なんでそんなこと教えるの?
私に干渉しないでって言ってるのに、余計なことをしたのは一体誰?

……駄目、考えれば考えるほど動悸が激しくなっていく。
落ち着いて私。
いつも通り平静を装っていれば、なんら問題のあることじゃない。


「……関係ないでしょ」


私は目を合わせないようにして芳賀さんを冷たくあしらった。
面倒なことにならないためにも、目を合わせちゃいけない。
目を合わせると、瞳の奥に潜む本心を悟られてしまう気がして怖いのだ。


「大アリなのよねぇ、これが」
「進藤くん?」


男のためだなんて、汚い人。
こんな人に好かれて進藤くんもきっと迷惑してるんじゃないかな。


「何度も言うけどそれもあるのは認めるわ。でも本命はそっちじゃなくて、あたしがアンタと仲良くしたいから」
「信じられない」
「はあぁぁ~……アンタほんっとそればかっりね」


芳賀さんはバイカル湖よりも深い溜め息を吐いた。
ウンザリしているのはこっちだっていうのに。