seasons.(シーズンズ)【完】

「じゃあ泣かねー……」


なのにハルってば強がってるのか、可愛くないこと言うんだから。


「なんでよ?」

「泣けないから」

「嘘よ」

「うるせーな。嘘じゃねー」


ハルはあたしから身を離し顔を背けて、


「とうに泣きすぎて涙なんてかれちまったんだよ」


それは横顔でもはっきりと分かる、腫れぼったいその目もとが物語っていた。

……やだ、あたしが泣いちゃいそう。

いつもあたしを励ましてくれたアンタにそんな顔されると、どうしたらいいか分からなくなるじゃない。

ハルのくせしてあたしを困らせるんじゃないわよ。


「……これからどうするつもり?」


涙を堪え訊ねると、ハルはゆっくりと立ち上がるなりテーブルの上にあった封筒を手にした。