seasons.(シーズンズ)【完】

だって言葉は宮ちゃんに向けられていても、メガネの奥にある嫌みたらしい瞳があたしを見下しているもの。

ザマスはメガネをくいっと持ち上げながら口を開く。


「本日会議があることをお忘れではなくて?」

「あ゛~、そういえば……」

「生徒を思いやる気持ちも大切ですけど、大人としての優先順位を守ってくださらないと困るザマスよ」


は?先生と教え子の関係でありながら、この状況で会議優先ってそれが大人のやり方なわけ?

これだからお堅いババアはいやんなっちゃう。


「じゃああたしが行くわよ。それなら宮ちゃん会議出れるでしょ?」


キッと鋭くザマスを睨み返してから、一足先に部屋を出る。

ふーんだっ!これで満足かっつーのよ。


「助かるぞ芳賀ァ。待ってろ、いまプリント持ってくるからよ」


そう言って宮ちゃんは自分の席にプリントを取りに行った。

言われた通りその場で待っていることにしたけど、あたしの態度が気に食わなかったらしい、ザマスが隣に立ったままメガネを光らせている。

簡単には逃がしてくれないわけね。