seasons.(シーズンズ)【完】

発信履歴がハルの名前で埋め尽くされる前に諦める。


「……繋がらないわ。一応またメールも送っとくわね」

「心配だな。アイツんち家庭環境複雑だしよォ」

「そうなの?」


あたしが訊ねると宮ちゃんは腕を組んで「なんだ、知らなかったのか。まぁ色々あるんだよ」と曖昧に片付けてしまった。

……色々かぁ。

プライバシーの侵害もあるし、宮ちゃんから詳しいこと教えてもらうつもりはないけど。

ていうか直接本人に訊くし。

ハルったらあたしに隠し事は無しだって約束したの忘れたのかしら?

そんな悪い子はこの芳賀夏枝がお仕置きしてやるわ!


「仕方ないな。これから便り届けがてら様子見してくるか」


宮ちゃんが立ち上がって応接室から出ようと扉を開くと、


「古宮先生」


盗聴していたらしいザマスが待ち伏せていた。

このババアいつも最悪のタイミングで現われてくれるわね。

コイツ絶対あたしのことマークしてる。