seasons.(シーズンズ)【完】

今まで溜め込んでた不満を洗いざらいぶつけられた気がする。

イライラの原因となっていたしこりが取れた私の心は、達成感で満たされた。

片桐くんはもちろんのこと、あっくんも開いた口が塞がらないといった感じに唖然としている。

そんな二人に私は告げた。


「今頃ほなみさん泣いてますよ」


見上げた空が悲しみの色に染まっている。

今にも涙が落ちてきそうな、どんよりと濁った曇り空。


「自分のことで二人が喧嘩してるなんて悲しいって、泣いてますよ」


そしたら私も泣いてたんだ。

まるでほなみさんの気持ちがテレパシーで伝わってきたみたいに、胸の中が悲しさでいっぱいになった。


「さっきも言った通り私にあなたの気持ちは分かりません。でも分かろうと努力することはできます」


俯く片桐くんの手を両手で握りしめてあげると、小刻みな震えが伝わってきた。

今の彼はとても弱々しく見える。

おマセな不良グループのリーダーと言っても、やっぱり私達と同じ中学生でまだまだ子供なんだよね。