seasons.(シーズンズ)【完】

覚醒という表現が相応だと思う。


「いい加減にして」


あの夏と同じ。

出来ないとか怖いとかそういう気持ちは一切無くなって、私はあっくんを守りたい一心で片桐くんの拳を止めていた。


「んだコラ」


もちろん邪魔された片桐くんは気に食わない様子で私に突っ掛かってくる。

私の腕を振り払った片桐くんは、鋭い眼差しで私を捕らえた。

でももう尻込みする必要なんてない。

私の大切な人を悪く言うこの人を放っておけないよ。


「お前に俺の気持ちが分かるのかよ!?」

「分かる訳ないでしょう?私はあなたじゃなければ超能力者でもない」

「な……!?」

「ちょっと甘えすぎなんじゃありませんか?あっくんのこと散々責め立てて自分ばかり被害者面して、可哀想だって同情されたいだけなんじゃないですか?」

「ちが、」

「違わない。だったら同じ心境のあっくんを責める必要なんてないはずです。あなたのような現実を受け止めれない人に誰かを責める権利なんてありません。他人のことをどうこう言う前に自分自信にケジメをつけてください」