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お参りを済ませた私とあっくんは、みんなのところへ戻ることにした。
だけど動き出した足は、数歩進んだ先ですぐさま止めることとなる。
「片桐くん……」
夏の事件きり接触のなかった片桐くんが、一人で私達を睥睨していたからだ。
受験のためか、派手な色だった髪の毛は落ち着いた色に染め直されていた。
ちらりと視線だけ動かしてあっくんの様子をうかがってみると、どうやら知らん振りをしてこの場を乗り切ろうとしているようだった。
その証拠に私の手を引いてそそくさとみんなのもとへ戻ろうとしている。
けど片桐くんはそれを許してはくれなかった。
「無視かよ」
片桐くんはこちらへ歩いて来くるなりあっくんの腕を乱暴にとった。
反動で私とあっくんの手は離れてしまう。
「来い!」
そのままあっくんを塀を越えた林に連れ込む片桐くん。
私は足がすくんですぐに後を追うことができなかった。
お参りを済ませた私とあっくんは、みんなのところへ戻ることにした。
だけど動き出した足は、数歩進んだ先ですぐさま止めることとなる。
「片桐くん……」
夏の事件きり接触のなかった片桐くんが、一人で私達を睥睨していたからだ。
受験のためか、派手な色だった髪の毛は落ち着いた色に染め直されていた。
ちらりと視線だけ動かしてあっくんの様子をうかがってみると、どうやら知らん振りをしてこの場を乗り切ろうとしているようだった。
その証拠に私の手を引いてそそくさとみんなのもとへ戻ろうとしている。
けど片桐くんはそれを許してはくれなかった。
「無視かよ」
片桐くんはこちらへ歩いて来くるなりあっくんの腕を乱暴にとった。
反動で私とあっくんの手は離れてしまう。
「来い!」
そのままあっくんを塀を越えた林に連れ込む片桐くん。
私は足がすくんですぐに後を追うことができなかった。



